2016年9月の話題〜レールを逸れてフリー素材を描く君の名は。


やっはろー! いい加減に『ポケモンGO』の流行も落ち着くかと思ったらそんなこともなく、他方では『君の名は。』が大ヒットとなって話題に事欠かなかった9月も終わり。いよいよもって涼しくなってきた今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。僕は風邪ひいた。

ってなわけで早速ですが、毎月恒例「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナーです。いつもなら月末にまとめるところだったのですが、昨日は急遽、Kindle本半額セールのまとめ記事を作っておりましたゆえ……1日遅れのまとめとなります。今月もよろしこー。

 

社会・時事

ここでも見えた「虚構」と「現実」

『シン・ゴジラ』で振り返る3.11の話。良い意味で、虚構(映画)と現実が交わっている感じがある。

真に「自分の頭で考える」とはどういうことか

単純なようでいて、「自分の頭で考える」ができている人は本当に少数な気がする。自分もできてないし。時と場合によって何に価値を置くかを見極め、目的のためにどのような手段が考えられるか。

意外と目に見えない「普通」の在り処

「普通」であることを意識し、時に武器にして立ち回ることのできる人は強い。/“「普通になりたくないと思うこと自体がそもそも凡人の発想なんじゃないか」”

生活

営業車と缶コーヒーの匂いがする

営業員時代、昼メシを食べたあとにいつもやってたやつだ。缶コーヒー(ブラック)を一気飲みして、営業車の椅子を倒して20分程度仮眠。そうでもしないと事故ってた予感がある。

まだ行けていない喫茶店

まとめのタイトルを見てどういうことかと思ったら、想像していた3倍はぶっ飛んでて笑った。

23区東部の街歩きは本当に楽しい

競馬おじさん、チョロかわいい。いくらぶらついても飽きないし、最近はポケGOの影響でさらに街歩きが楽しくなった。

アニクラもいいぞ

この建物、気になるお店がたくさんあって何度か通りがかったけど、1人で入る勇気はなかった……。女性じゃないけど、勇気出して突っ込んでみようかしら。

考え方

まわり道上等!迷走を楽しむ

「逃げる」という単語にネガティブな印象を感じることもあるけれど、数十年も生きてきて常勝無敗なんて人はそうそういないし、もっとカジュアルに「逃げ」ても良いと思う。「逃げるが勝ち」も割とある。

カリおっさんの話かと思ったら、カリおっさんだった

コメントまで読んだ上で何か書こうと思ったんだけど、読み進めるうちに自分の中の「おっさん」の概念が不確かになってしまったので、とりあえずカリおっさんはかわいい。

北海道はかわいい(錯乱)

“言わない、…はず。忘れないでね。小麦だよ。こ・む・ぎ。” ←かわいい

インターネット

教育格差、スクールカーストの問題から見た、ゴルスタ問題

“かつていわゆる”パクツイ”などを起こしたようなレベルのツイッター中高生がゴルスタ層と重なると思っていい”

“「当事者の感情を悪い方向に揺さぶらない」”

比喩表現って本当に難しいと思っていて、特に批判的な文脈で使うときには細心の注意が必要。比喩によって文章の明解さ・説得力が高まる効果もある一方、無闇矢鱈に使うことで逆に主張が曖昧になることもありますし。

“「レールに乗った人生」を疑問に思う人の受け皿が、別の怪しいレールしかない”

ネットがなかったら精神的に死んでた身としては、受け皿があるだけでありがたいのかな、とも。ただ、本来ならブログを「手段」として他の活動に広げていくところを、ブログが「目的」になっている傾向には疑問も。

読書と瞑想は似て……いる?

寿命はともかく、ゲームや音楽に比べてストレス軽減効果が高いのは自分の実感としても同意。/“「財産や学歴、認識能力やそのほかの変数を考慮して調整しても、延命効果は変わらなかった」”

「役立つ」って、どういうこと?『konel.mag Issue 4』

同人サークル・konelさんの発行4冊目となる情報誌は、「役立つ」特集号。「お役立ち本」ではなく「“役立つを考える”本」として、僕らの生活に溶け込んでいる「役立つ」について深掘りした内容となっています。

筆者2人が考える「身の回りで役立つもの」に始まり、最終的にはそれら事例から「役立つ」を分類してまとめている格好。「役立つ」というワンテーマで、こんなにいろいろ考えることができるのか……! と感じられる、読みごたえある一冊でした。ワークシートとして読者に考えさせる構成にもなっており、読んでいて楽しかったです。

ブログ初心者に読んでほしい最初の一冊

ブログ「R-style」の倉下忠憲さんの著書。特定の目的を前提としたノウハウやテクニックではなく、広い意味での「ブログ」の意義と、その続け方について紐解いた一冊。さすがは10年選手だけあって地に足の着いた、納得できる内容となっているように感じました。

ブログを始めたばかりの初心者はもちろんのこと、本書とはおそらく対極に位置するだろうプロブロガー志望の人にもおすすめしたい。何らかの目的や楽しみを持って「ブログ」を運営しているすべての人に推薦できる、ブログの大先輩が語った素敵な精神論です。

映画本編では描かれない、“宮水家”のサイドストーリー

過去の新海作品のノベライズでもおなじみ、加納新太さんによる『君の名は。』外伝。サブキャラクターの魅力を掘り下げる“おまけ”的立ち位置の作品かと思ったら、とんでもない。

映画で言葉足らずに感じた「宮水」の家の背景を筋が通った形で描き出しており、理解の手助けになるどころか、本編の世界観を拡張するほどの内容。これから2回目、3回目と映画を観に行こうと考えている人は、ぜひ本作を読んでから向かうことをおすすめします。父ちゃんの見方がむちゃくちゃ変わる。

十人十色の切り口で語られる、新海誠作品

最新作『君の名は。』が大ヒット中の新海誠監督を特集した号。監督、神木隆之介さん、RADWIMPSへのインタビューをはじめ、20名近くにも及ぶ専門家による評論文はボリュームたっぷり。一冊で複数の分野・視点から新海作品を考えることができ、興味深く読むことができた。

映画を観るだけでは物足りず、自分で感想を書いてもなお熱が冷めず、他の人の「新海誠評」を読みたいと感じている人にぴったりの本。論評も作家論に作品論、文化面に技術面からの指摘・分析など多岐にわたり、全てに頷けないとしても、おもしろく読めると思います。

インタビューから浮かび上がる『君の名は。』の魅力

『君の名は。』特集号。新海誠監督をはじめとするスタッフ陣へのインタビュー32ページがメインとなっており、なかなかの読みごたえ。特に川村元気プロデューサーの話はあまり他誌では見られないので、気になる人は要チェックかと。

加えて、過去作品の解説集となっている「新海 誠の世界」は、本作で新海監督を知った人にこそ読んでほしい内容。『彼女と彼女の猫』から『言の葉の庭』までの作品と、NHK『猫の集会』に各種CMも簡潔に取り上げた目録になっています。

なかでも、それぞれの作品に寄せられた監督のコメントは必読です。

エンタメ

“「そんなに気になるってほどじゃないけど。もっとやりたい」”

この感覚、すっごい大切な気がする。グラフィックはゲームへの「没入感」を強めてくれるけど、「夢中」にさせる部分はまた別なのかな、と。

闕望したよ、そろそろ御戸開きといこうか……!

「ヤバい」「アレ」「ガチ」の汎用性の高さがマジでアレすぎてヤバい。語彙力ある版はなんというか『咲』っぽさ、もとい天江衣を感じた。

だいたい同じ目線だった。『ef』のOPいいよね!

“TYPE-MOONでいうと商業デビュー作の『Fate/Stay night』を先にプレイしてしまったので、同人版の『月姫』がピンと来ない感じ?”

 

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