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ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

御徒町『六曜館』少年時代に憧れたトロトロ濃厚ナポリタン

グルメ グルメ-喫茶店

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 ここ数年で、最高のナポリタン。 

 

 

「ポケモン のち にわか雨」の平日ランチ

 仕事の合間を使って上野公園を訪れ、地道にミニリュウを捕まえる生活を続けてはや数日。ついにハクリューがカイリューに進化して喜びに震えていたところ、にわか雨に降られた。

 しかし周囲を見れば、猛烈な雨の中を猛ダッシュする若者たちの姿。どうやら、不忍池のどこかにハクリューが出現したらしい。――そういや、図鑑には「天気を変える力を持つ」という説明があったなーとふと思い出しつつも、既に任務完了した自分に急ぐ理由はない。クールに去るぜ。

 

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 すぐに雨はやむだろうと思われたけれど、いつまでも夕立の中を立ち竦んでいるわけにもいかず。ひとまずどこかに避難するべく、上野駅を抜けて飲食店街へ向かうことにする。

 公園に生息する水ポケモンにとっては恵みの雨でも、僕は水タイプじゃない。それどころか弱点ですらある。ここは素直に「にげる」コマンドを選択しませう。そして、昼メシを食うのだ。

 

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 局所的な雨だったのか、ほとんど路面の濡れていない駅向こうを御徒町方面へ歩いていると、一軒の喫茶店が目に入った。 その名も、『珈琲倶楽部 六曜館』。見るからに昔ながらの喫茶店っぽく……というか、どっかで聞いたこともあるような……ないような……?

 

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 地下へと伸びる階段の手前、入り口付近を見ると、メニュー表と一緒に過去のメディア掲載情報が書かれていた。雑誌を読まなければテレビも見ない自分でも聞いたことのあるメディア名がずらっと並んでおり、かなり有名なお店らしい。ほほー。気になるなるなる。

 「本日のメニュー」が書かれた黒板を見ると、セットメニューがなかなかに豊富。珈琲or紅茶が付いて、1,000円しない程度。先日の格安パスタほどではないものの、御徒町駅近くという立地の喫茶店でこのお値段はかなり良心的なんじゃなかろうか。――よし、君に決めた!

 

少年時代に焦がれた、トロトロ濃厚ナポリタン

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 階段を下りて辿り着いた店内は思いのほか広々としており、暖かな照明が落ち着いた雰囲気を醸し出している。変にラグジュアリーな内装というわけでもなく、思わず「ほっとする」という第一印象でした。

 入店と同時に店員さんから喫煙の有無を尋ねられ、禁煙席に通していただく形に。これまた良い雰囲気のカウンター席もあったけれど、お客さんの数が少なかったのでテーブル席へ。天気が不安定な平日お昼すぎということで、タイミングが良かったのかも。

 店内で改めてメニューを見ると、名物らしいナポリタンの横には「混雑時はむっちゃ時間かかるよ!」という旨の注意書きが。あとで食べログのレビューに目を通してみたところ、フライパンでじっくりと炒めて作るそうな。……そういや、厨房からジュージュー音が響いてますね。

 

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 名物と聞きゃあ、注文しないわけにはいかんでしょう! ……ということで、ナポリタンセット(830円)です。ドリンクはアイス珈琲を選択。サラダまで付くとは思わず、ちょっとお得な気分。

 このナポリタンを端的に表現するならば、こってり、やわらか、トロトロ……といった言葉がふさわしいだろうか。自分なりの感想でもって言うと、「子供の頃の自分が憧れた理想のナポリタン」の形のひとつだった。「え!?ナポリタンってこんなにおいしいの!?」と。最高に好み。

 

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 と言うのも、僕ってケチャップの酸味がちょっと苦手なんですよね。別に大嫌いではないし、料理の味付けとして使われている分には気にならないのだけど、ホットドッグのような「ケチャップをつけて食べる」系の食べ物は、何もつけないで食べたほうがおいしく感じるタイプ。 

 ところが、こちらのナポリタンは、自分が苦手とする「ケチャップ感」がほとんど感じられなかった。酸味よりも甘さが目立つ味わいで、麺全体に行き渡るようになじんだソースもしつこすぎず、でも「濃厚」という表現がピンと来るパンチはある。濃いけれど、飽きない。

 そういった点を考慮して感想を言葉にするなら、「少年時代の自分が食べたかった、さいきょーのナポリタン」の完成形だと言えそう。具材もしっとりと炒められていて食べやすく、見た目以上のボリュームで食べごたえもあった。添えられている茹で卵が、これまたおいしい。

 おそらくは俗に言う「昔ながらのナポリタン」でありながら、自分にとっても「憧れのナポリタン」と言える素晴らしい一品。次に食べるとしたらピラフかな……なんて考えていたけれど、またナポリタンを注文してしまいかねないような、そんな魅力があった。ごちそうさまでした!

 

店舗情報

 

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