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ぐるりみち。

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落語初心者が『渋谷らくご』ですごい一体感を感じた話

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 先日、前々から気になっていた『渋谷らくご』に行ってきました。2,500円で複数人の噺家さんの落語を楽しめる、初心者にもやさしい落語会。

 叶うなら、毎月の公演に欠かさず足を運びたいくらい。

 

毎月5日間にわたって開催!初心者も楽しめる落語イベント

 『渋谷らくご』は、2014年11月に始まった落語会。その名のとおり渋谷・ユーロライブで定期開催されているイベントで、毎月5日間、合計10公演のスケジュール構成となっております。

 「落語」と聞くと、普段行かない人からすればハードルが高く感じられるかもしれない。演芸場なんて入ったことないし、知識もない初心者が1人で足を運んでいいのかしら……という不安。事実、僕もそのように感じてしました。

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初心者でも楽しめる「渋谷らくご」|ユーロライブ

 その点でこの『渋谷らくご』は、全力でハードルを下げにかかっている初心者向けの素敵イベントとなっています。僕も参加するのは今回が初めてでしたが、1人でも変に緊張することなく、映画館に入るようなノリで入れました。わぁい。

 舞台に上がる落語家さんの持ち時間は、1人30分。長くても2時間の公演中に4人分の落語を聞くことができるので、 “はじめての落語” にはぴったりなのです。それこそ、映画の短編集を1本見るような気分で訪れても、まったく問題ないように思います。

 落語ファンが、友だちを連れていきたい落語会。
 普通だと、公演時間の長い寄席か、人気のある落語家の一日だけの独演会、ということになるかもしれません。
 チケットの確保が難しい、スケジュールを合わせるのが難しい、さらに、次に行くのも難しい。リピーターになるまで時間がかかります。
 そこで渋谷らくごは、いま旬の落語家さんたちをメインに毎月5日間連続10公演。当日行けて、スケジュールが合わせやすくて、品質保証もバッチリ!
 寄席と独演会のちょうどいいところを合わせていますので、初心者ひとりでも、初心者のお友達を連れていくのも最適な会です。
 もちろん、落語ファンも楽しめる落語会です。

「渋谷らくご」公式読み物『どがちゃが』より

 開演前と終演後、周囲の会話を聞いていたかぎりでも、「落語好き」と「ぜんぜん落語を知らない初心者の友人」の2人で連れ立って訪れていたお客さんが多かったように感じました。物は試しと連れて来て、実際に目の当たりにしてみたら「楽しかった!」と、概ね好評だった様子。

 特に印象的だったのが、意外にも “初心者さん” のほうが興奮した様子で感想を話していたんですよね。 “落語好き” の友人が解説を入れるまでもなく、「あの落語家さんのこういったところがすごくて、話の内容も最高におもしろかった!」と、存分に語っておりました。

 要するに、それだけわかりやすいネタが多く選ばれており、予備知識がなくとも楽しめる内容になっているんじゃないかと想像できます。同じく初心者の自分も、彼らの話の断片を小耳に挟みながら階段を下り下り、「ほんまそれなー」と共感しかなかったくらいなので。

 

「すごい一体感」を感じられれば、お腹いっぱい

 この『渋谷らくご』含め、自分が落語を聞きに行ったのはまだ数回程度ではありますが、それでも毎度すごいと思うのが、その「一体感」です。

 こちらの記事でも書いたように、噺家さんとお客さんを含む会場全体が気づけばひとつになっているという、その “空気” のとてつもなさ。まくらで会場の空気を読み、時に「笑い」で、時に「期待」で、時に「恐怖」でもって、徐々に話の中へと客を引き込み、ひとつの雰囲気が醸成されていく。

 そんな “空気” が一度できあがってしまえば、話を聴く側としては、何も自重することはありません。笑いたいときに笑い、手を叩いて爆笑するも良し。意識して “空気を読む” 必要はなく、むしろいつの間にか、自分が会場の空気と一体化していることに気付かされる。それが、本当にすごい。

 ――とまあ、あれこれ書くよりはもっと実際に足を運んで、もっともっと落語のおもしろさを知ってみたいと思った今日このごろ。もしかすると、古典落語を聞いて「わからん!」とノックアウトされるかもしれないし、上方落語で別の魅力を発見するかもしれませんし。

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自分が観に行った、3月15日夜の演目。松之丞さんの講談に惚れた。

 話があっちゃこっちゃ飛びましたが、「渋谷らくごはいいぞ」の一点だけは間違いありません。開演1時間前からでも当日券が買えるので、仕事帰りにでも、我が身ひとつでふらっとどうぞ!

 

 

 

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