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ぐるりみち。

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気になる「塩」と出会えるレビュー同人誌『Salt!』

サブカルチャー-同人誌 サブカルチャー

 僕らの身体には欠かせない成分のひとつ、「塩」

 とかく現代人は塩分を摂り過ぎるらしく、やれ「減塩だー!」「塩分控えめレシピだー!」と過剰摂取を避ける傾向にある昨今。しかし逆に、摂取不足によってぶっ倒れる人の問題も指摘されつつあるそうな。バランス、だいじ。

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 そんな「塩」の魅力を存分に語った塩レビュー同人誌が、本書『Salt!』でございます。発行人は、同人サークル・明日葉の草田草太さん。『艦隊これくしょん』の睦月・如月・弥生・卯月を描いたイラストレーターとしても有名ですね。にゃしぃ!

 本書は、“自称:おそらく同人作家1食べている”(あとがきより)という草田さんによる、「塩」のガチ評論本。基礎知識に始まり、おすすめの塩を12種類+5種類、徹底レビュー。それぞれに合う料理も紹介されており、料理好きの方の参考となるのではないかしら。

 

“明日使う塩をちょっとだけこだわりたくなる本”

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 フルカラー36Pの『Salt!』は、その魅力を「これでもか!」と言わんばかりに描き出した、「塩」のレビュー本。 “毎日の食卓で使われる塩だからこそ、適当に選んで使うのはもったいない!” という前書きからも、その熱意が伝わってきます。

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 メインコンテンツとなるのは、筆者が厳選した12種類の「塩」のレビュー。おなじみ、ドイツアルプスの岩塩「アルペンザルツ」に始まり、インドネシアの天日塩、イスラエル・死海の湖塩、フランスのブレンド海水塩など、各地の「塩」がたくさん。

 国産としては、沖縄の海水塩「粟國の塩」や「瀬戸の粗藻塩」などを紹介。恥ずかしながら “藻塩” の存在を知らなかったので、勉強になりました。レビューも味の説明にとどまらず、「魚料理との相性がいいよ!」など具体的に書かれているので、試してみたくなる魅力があります。

 中でも気になったのが、筆者も “一番オススメ” と書いているこちら、マルドン・シーソルト・スモーク。イギリスの伝統的な海水塩であり、しかもスモークされた「燻製塩」であるそうな。燻製の塩……想像できそうでできない、でも絶対においしい予感がする……!

 あまりに心惹かれたので調べてみたところ、200年以上にわたって受け継がれてきた伝統製法が今なお残るメーカーであり、2012年には英国王室御用達「ロイヤルワラントホルダー」としても認められたとか*1。スーパーにも普通に売っているとのことなので、今度探してみようと思います。

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 本書では他にも、写真のような「シーズニングソルト」の紹介や、「塩」にまつわる基礎知識・トリビアといったコンテンツも取り扱っており、想像以上に勉強にもなりました。「塩と食材の合わせ方」とか、これ、そのまんま料理に使えるやつだ!

 あとは、そもそも料理をしない自分としては、スイカに塩をかけると甘くなる「対比効果」と、酢飯の酢に塩を加えることでで酸味を弱める「抑制効果」などの話も興味深かったです。味もそうだし、「塩」ひとつ取っても、こんなにも奥深い世界があるのですね……!

 

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