2015年12月の話題〜旅立ったあの人の言葉と、今後のネットとのお付き合い


やっはろー! 冬コミ3日目から帰還して、あとは幸子とBUMPとμ’sを待つのみ。2016年に向かってまっしぐらでございます――というわけで、2015年最後の更新。

諸々の話については新年の挨拶記事的なサムシングで触れるかと思われますが、とりあえずは今年も無事に過ごすことができて万々歳。特にこのような「ブログ」という場では、公私共にお世話になった方も多く、本当にありがとうございました。

来年もどうぞ、ゆったりまったりとよろしくお願いいたします!

ではでは毎月末恒例、「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナーです。

 

社会・時事

今年最後に、最高に素敵な話を

なんかもういろいろとすごすぎて言葉にならないんだけど、年が明ける前にこの対談を読めて本当に良かった。人付き合いに対する考え方と、入院中の話が読んでいてピリピリくる。

睡眠だいじ。超だいじ。

コミケ前に無理をして体調を崩すマンガ家さんの話もしばしば聞きますし、マジでご注意をば。睡眠だいじ。超だいじ。

コメントを読むかぎり、本気で悪いことだと思ってないんじゃないか説が

取材した結果このコメントって、マジで言ってるんすか、これ……。/“誤解を受ける内容だったかも知れないが、会社に迷惑をかけている人間にダメージを与えて真人間にしたい、立ち直って欲しいというのが真意です”

こうした現状を見ると、ネット発の番組が賑わってもおかしくなさそうな

テレ東つよい、超つよい。知らない話がいっぱいで、おもしろかった。

元旦? コミケ4日目だけど?(オタク並の感想)

考えてみれば、百貨店がわざわざ元旦営業することもないのよね……。ご近所の神社に初詣、親類に新年のご挨拶。お買い物はその後でもいいじゃない、と。

生活

書 籍 化 決 定 (気が早い)

原付旅も、憧れる。まずはお遍路さんかなー。

ブロガーで集まってマリカー勝負とかしたくない?

わかる。ひとり暮らしするときには、Wii U以外に64も買い直そうかと常々考えているくらい。/ただし、マリカーは露骨に腕の差が出ると白けられるから注意だ!

考え方

その場ではもちろんのこと、影から矢を放つのもよろしくない

誰かを追い詰めることで双方に失われた「余裕」って、巡り巡って自分の生きづらさにつながるものなんじゃないかと思ってる。かと言って、自分が何もかも我慢し耐え忍んだ結果に爆発するのは本末転倒だけど。

おそろしいおそろしい

一部、マンガでしか見たことのない世界だ……。

「みある」との関連も気になる

文字数を抑える省略形として広まっていったのか、批判と炎上の種となる「断定」を避けるべく生まれたのか。いずれにせよ、インターネット独特の文脈っぽくておもしろい。

インターネット

驚きの再現度 → そういや同じ運営会社だった

Togetterの部分が、まるで何かをそのまま切り取ってきたかのような再現度の高さで笑った。

自分のブログの立ち位置を意識しているか否かは大きいと思う

サブブログの立ち位置は悩みどころですよねー。/「ブログ飯」を志すのは良いと思うけれど、具体的な方法が伴っていないと……。それならしっかりと勉強して、アフィリエイターを目指したほうが良さそう。

どのような能力でもって、業界に適応していくか

“何者かとは書き手として業界や世の中にその能力や個性が認知されている存在のことで、そうなるには仕事で結果を残すしかない”

愚かなる人間の家を乗っ取るための19の方法

 著者、ポール・ギャリコ氏による、「友人の編集者の玄関に届けられた暗号めいた原稿を解読してみたら、著者が猫だった」という、驚くべき前書きから始まる本書。

 一口に言えば、「猫の、猫による、猫のためのハウツー本」。人間の家を乗っ取る方法に始まり、猫に向けた教科書という体裁を取ってはいるものの、同時に「ヒトとの付き合い方」としての側面も強く、とても楽しくよむことができた。

 ……あと、某“文学少女”はギャリコを「火照った心をさまし、癒してくれる最上級のソルベの味」と表現していたけれど、本書は毛玉っぽそう。

ビジネスマンにもおすすめ!読まれることを目指す文章力の教室

 創作、論文、ビジネス文書、ネットなど、一口に「文章」と言っても多岐にわたる今、「文章力」を一冊の本で取り扱うのは無理があると思っていた。そんな諦観を見事にぶち壊してくれた本。

 冒頭で「良い文章とは完読される文章である」と断言することで、それを共通の目標にさまざまな文章に応用できる「書き方」を提案している。それも本書は「上手な文章を書くようにはこのような方法をとる」ではなく、「完読される文章を書くためにはこういった書き方をしない」という書き口なので、自分で試行錯誤しながら文章力を伸ばしたい人に勧めやすい。

新入社員がビジネスの雰囲気を掴める本

 正直なところ、「どうせ都合のいいストーリー展開で、『孫子の兵法』が魔法のようにすべての問題を解決しちゃうんだべ?」と穿った目線で読み始めたのですが、予想以上に面白かった。某進研ゼミのDMばりのテンプレ展開ではあるものの、それゆえにわかりやすい。

 同時に、会社に振りかかる問題や出来事が「普通に実際の現場でもありそう」な事例となっており、ビジネスマンの身近な話題として共感しながら読める。そういった事例から『兵法』を学びつつ、ビジネスの雰囲気を知ることができるという点で、大学生にもおすすめできそうな一冊です。

加点法で考えるラノベ編集者のコンテンツ論

 電撃文庫の敏腕編集者・三木一馬さんによる初の著書。「編集者」としての方法論・考え方を記したハウツー書であり、筆者自身の経歴をまとめた自伝であり、面白い作品の作り方や売り方を分析したコンテンツ論、マーケティング本でもある。

 わかりやすく創作論をまとめつつ、有名な“あのラノベ”の裏側を知ることもできるという、何重もの楽しみ方ができる内容でした。編集志望の学生さんはもちろんのこと、ライトノベル文化が好きな人にとってはその実情を断片的に知ることもできる、幅広い層へ向けた一冊です。

初めて読んだ百合漫画が好きすぎてハゲそう

 ネ申。

 はじめての百合漫画。「特別」が実感できない先輩後輩関係の2人が、徐々に互いに惹かれていく物語……かと思ったら、先輩のほうが即堕ちでベタ惚れしてた。他方ではいまだ「特別」を見つけられず、キラキラと輝きだした先輩を冷めた目線で見ながらも惹かれ始めている後輩ちゃん――という図もまた、対比的でおもしろい。

 キャラクターの感情の機微が自然と読み取れる描かれ方も魅力的で、早くも3回読んでしまった。続刊がむちゃくちゃ楽しみな作品です。

全ての物語が楽しくて仕方なかった、あの頃の読者へ

 徹頭徹尾、きれいにまとまった王道の青春モノ。会話文が多めの文章に、徐々に縮められていく2人の関係性、恋愛感情へと至る前のもどかしさ、導き手としての魅力的なサブキャラクターに、悪者のいない優しい世界。見せ方はどちらかと言えば少女マンガっぽくはあるものの、程よく“ライトノベルしている”作品という印象でした。

 しかし一方では、とにかく「物語」と楽しく向き合うキャラクターたちから我が身を省み、考えさせられる部分も。楽しいもの、好きなものを素直にそうだと言える、そんな大人に、僕はなりたい。

言葉遊びとゴチャゴチャ多角関係が“たまらん!”ライトノベル

 「余命一週間」から始まるドタバタラブコメ。型通りのハーレム展開かと思いきや、蓋を開けてみれば男3・女3のゴチャゴチャ多角関係でござった。

 相関図を書こうとすると矢印があっちゃこっちゃに伸びており、それをほぼ把握しているのは主人公のみ。今後の波乱を想像させる終わり方になっており、設定に終始した1巻ながら最高――まさしく“たまらん”作品です。言葉遊びと会話のやり取りもおもしろく、早く続きが読みたい期待作。

 

他の年の「12月」を振り返る