グルコミに行って、ひたすらモグモグしていた話


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 お昼から酔っぱらい、これまでに食べたことのない “うまいもん” をひたすら口に運ぶだけの週末。

 同人誌を買うために足を運んだはずが、「そんなことより日本酒だ!!」と言わんばかりに、すっかり目的を忘れてもぐもぐしておりました。なにこれこわい。

 

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「グルコミ」って、なんぞ?

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グルメコミックコンベンション | グルコミ

グルメコミックコンベンションは、飲食系同人誌とグッズの頒布に加え、調理サークルによる料理・飲み物をその場で味わえる『読んで・飲んで・食べられる』イベントです。

開催概要 | グルメコミックコンベンション | グルコミ

 一口に言えば、『薄い本』と一緒に『美味いメシ』が出てくる同人イベント

 公式サイトのトップに書かれているように、 “料理も創作活動” であるという考えでもって、同人誌&グッズの頒布スペースだけでなく、調理&飲食スペースもあるという不思議な催し物。本の横でメシが食える。ついでに、お酒も振る舞われております。

 お酒が飲めるということもあって、公式に「お水の持ち込み」が推奨されているという点も、他ではあまり見ない注意書きのような。

 当日の会場をざっと見回したかぎりでも、極度に泥酔した人が出るようなこともなく、極めて健全なイベントであったように感じました。――ただし、サークル参加者も一般参加者もみーんな “できあがっている” ため、普通の即売会とはちと空気感が異なりますが。たのしい!!

 

まるで小さな商店街!

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 今回、第6回目? を数えるグルコミの開催地は、さいたまスーパーアリーナの1階展示ホール。SSAはよく訪れるけれど、意外とこちらに入るのは初めてでござる。

 メインアリーナではフィギュアスケートのジャパンオープンが開催されている直下では、創作好き集団によるイベント――もとい “宴会” が繰り広げられていたというカオスっぷり。――上は氷の舞踏場、下は呑んだくれの商店街、これ、なーんだ? うふふふふー。

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 会場内でひときわ存在感を放っていたのが、恒例ともなりつつあるらしい、生ハムの原木の解体&無料振る舞い

 なかなかリアルで目の当たりにする機会がないので、行列も何のその。ちゃんと並んで、美味しくいただきました。うまし!

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 会場内では他に、『佐野プレミアムイタリアン』さんにも長い行列が。最初はソーセージを焼いていたそうですが、自分が見に行ったときにはすでに売り切れ。

 代わりに、やたらとデカイお肉がジュージューと音を立てていたので聞いてみたら、「鹿児島産の黒毛和牛ですよ〜」とのお話。くろげわぎゅう……? 知らない子ですね。異世界の食べ物かな? ――え? 500円? 並んででも食う! ……ということで、いただきました。激ウマ。

さいたまスーパーアリーナ、グルメコミックイベント、大盛況ありがとうございました。宣伝のつもりで全て500円で出しました。勿論赤字ですが、ツイッターで佐野プレミアムイタリアンが飛び交い、極めて効率的な宣伝になりました。ありがとうございました。非常に楽しかったです。

Posted by 佐野プレミアムイタリアン on 2015年10月3日

 案の定、赤字とのことでしたが、確かに当日のTwitterでは「佐野プレミアやべえ!」と盛り上がっていましたね。ごちそうさまでした!

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 他にも、夏コミにも参加していた、『趣味の製麺』さんの「まぜそば」を実際に食べることができたり、参加者さんが持ち寄ったお酒をありがたく頂戴したり、日本酒系のサークルさんで気になる日本酒を試しつつ豆知識を教えていただいたり。

 このようなイベントで、「食」を媒介に交流をするという経験は過去になかったため、とても新鮮で楽しかったです。普通の即売会では、本を売り買いして一言二言交わして終わってしまうような場面でも、実際に「モノ」があるから話も弾みやすいですしね。……って考えると、どことなく商店街の軒先で話をしているようなイメージでもあるような?

 

 また、アルコールが入っている割にはワイワイガヤガヤと全体的に和やかな雰囲気で、目立ってマナーの悪い参加者はいなかったように見受けられました。

 この手のイベントで問題視されがちな写真の無断撮影などに関しても、きちんと一声かけてから双方にやり取りをしている人が多かったように感じます。最初から最後までいたわけではありませんし、自分が目にしたかぎりでは、の話ですが。

 

 ひとつ、後悔としてあるのが、「メシとお酒に夢中になりすぎて、本来の目的だった同人誌を買いそびれた」点。本末転倒だ!

 ありがたいことに、気になっていたサークルさんの多くは委託販売をしているようなのでそちらで買うか、あるいは冬コミ――になるのかな。いやー、まさかメシがメインになるとは思わなかったっす。普段は飲み食いできないモノばっかりだしね、仕方ないね。

 

 何はともあれ、ただただ一言、「ごちそうさま!」と言いたくなるイベントでございました。タイミングが合えば、ぜひぜひ次回も行ってみたいところ。

 あと、外からの勝手な想像ではありますが、これだけの規模のイベントを開催するのは、主催者さんたちにとってもむちゃくちゃ骨が折れるものなんじゃないかと。

 調理&飲食可能な会場探しもそうですし、アルコール類の扱いに関しても議論はあるでしょうし。そういった点を考慮しても、いち参加者として、本当に「ごちそうさま」と、そして「お疲れ様でした」と言いたくなるイベントでした。

 

 一方で参加者側から見ると、他の同人誌即売会と比べても、これはかなり敷居の低いイベントなんじゃないかとも感じました。極端にオタク色が強いわけでもなく、程よいバランス感でもって、万人共通の話題である「食」を取り扱っている点。

 「はじめての同人誌」としてはこれ以上ないほどにぴったりのジャンル・イベントであるようにも感じたので、同人文化への理解と裾野を広げる意味でも、こうした活動が長く続けば素敵だな、と思います。

 

参考ページ

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