あの名画に落書き!ぺんてるの『GINZA RAKUGAKI Café&Bar』に行ってきた


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GINZA RAKUGAKI Café&Bar by Pentelより

 期間限定でオープンして人気を博した、ぺんてる株式会社さんによる『GINZA RAKUGAKI Café&Bar』。壁にも床にも落書きし放題という、そんな子供心くすぐるステキ空間が、今年も銀座に現れるそうでございます。

 当方、齢25のオッサンではありますが、昨年の評判を目にして「ずるい!ぼくもお絵かきしたかった!」と思っていたところ、オープン前の“ブロガー限定内覧会”の募集が目に入りまして。ノリで応募したら当選してしまった。わぁい。

 とりあえず「歴史の教科書に落書きするのが好きだった元小学生男子」なら、まず楽しめること間違いない。さあ、子供心を呼び覚ませ!

銀座のど真ん中に現れた、カラフルな空間

 この期間限定カフェ&バーがオープンしているのは、銀座のど真ん中、都内に店舗を展開している「日比谷Bar」の系列店「銀座 B.E.HOUSE」*1。過去にもさまざまなブランドとのコラボレーションを展開する、おしゃれバーでござる。

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 お店は7階にあるのですが、エレベーターを降りた途端にこれ。

 ぺんてるの公式マスコットキャラクター、「ぺぺ」君と、「ルル」ちゃんを模したお人形と、足元に散らばるおなじみのサインペン。……そして、気になる背後の肖像画。ひどいらくがきだ!(褒め言葉)

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 店内に入ると、「普通の喫茶店かな?」と思いきや、主に壁面と天井の装飾が、一味も二味も違う様子でございます。

 パッと見、有名な絵画がずらっとかけられている壁面は美術館のようでもあるのですが、よくよく見てみると……すでに、あちらこちらに「らくがき」がされておりました。

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 あっ、はい。

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_人人人人人人人人_
> はいてないよ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

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 社長も、この有り様である。やだ……楽しそう……。

 さすがに「店内ならばどこでも落書きおっけー!」とはいきませんが、一部を除いた大部分の空間は「どうにでも落書きしてくれて構わない」との話。席に通された際に、メニューと一緒に注意書きを確認できるはずなので、まずはそちらを確認しませう。

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 “落書く”ための筆記用具に関しては、すべてお店で用意されたものだけを使うように、ということでした。

 ――とは言え、ペンの種類も太さも多種多彩。太いペンで床にデカデカと幾何学模様を描くもよし、細いペンで壁の隅にこっそりとちびキャラを残すもよし。いろいろできて楽しそう。というか、絶対に楽しい。アスファルトにチョークで落書きしていた頃を思い出した。

 ちなみに、“隠れミッ◯ー”ならぬ“隠れペペ&ルル”を見つけた人には、特典があるそうです。お店を訪れた際には、落書きをしながら探してみるのも楽しいかも。

色とりどりの料理とドリンクも魅力的!

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 さてさて、気合が入っているのは内装(と社員さんの落書き)だけではありません。

 お店で提供されるフード&ドリンクも非常に手の込んだものとなっており、目で見て、舌で楽しむことのできる、魅力的なメニューとなっております。

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 水彩絵の具をイメージした氷を使ったカクテルに――。

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 パレットを模したフライドポテト。

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 他にも色鮮やかな料理が、数多く提供されておりました。同席していたブロガーさんたちも声を揃えて、「食べるのがもったいない……!」と言わしめるほど。

 ……まあね! グルメ系のブロガーさんも多いので、次の瞬間には全力でもぐもぐしていたんですけどね! マカロンって、こんなに美味しい食べ物だったのか……。あと、人生で初めてトリュフだかフォアグラだかを口に入れたかもしれない(うろ覚え)。

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 もちろん、中には“落書き”することのできるお料理も。

 「RAKUGAKI たこ焼きせんべい」という、読んで字の如しのこちらは、せんべい部分にソースで落書きをすることができまする。ただし、せんべいの面積とソースの太さを考慮すると、意外に難易度が高い。メイドカフェの店員さんを召喚したい。

オリジナルインクを自分で調合、サインペン作り

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 また、今回はワークショップなどの企画も準備されているということで、サインペン作りに挑戦させていただきました。

 と言っても、自分で行うのは「インク作り」の部分。用意されている4色の染料と“薄め液”をまぜまぜして、自分だけのオリジナルの「色」を調合し、社員さんに詰めてもらいます。これ、こだわろうとしたら、むっちゃ時間かかりそう。

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 作業自体はまったく難しくありません。

 スポイトを使って、小瓶に染料を加えていくだけ。おおよその「色」の基準と割合は上記写真のように示されているので、そのとおりにやれば変な色にはならないはずです。個人的にはむしろ、“いろいろやってみたい”けれど。

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 「こんなもんかな!」と色ができたら小瓶にキャップをして、白衣姿の社員さんに詰めてもらいます。

 分量を間違うとインクが溢れかねないため、かなりの精密作業である様子。社員さんも汗ダラダラになって作業をしておりました。お疲れ様でございます……。

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 こちらはインク調合時の“試し描き”で紙に描いたものですが、ちょっと別の色を加えるだけで、目に見えて色が変わるのが本当におもしろい。こういうのはやっぱり、あれこれ試したくなりますよね。お店を訪れる際には、ぜひぜひ。

この「美術館」の行く先は……?

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試食もほどほどに、全力で落書きを楽しむブロガーさんたち。

 正直、「美術館」というコンセプトを最初に聞いたときは、「遠慮しちゃって、落書きしづらい人もいるんじゃ……?」と思っておりました。絵画に高尚なイメージを持っている人もいるでしょうし、なんか敷居の高いイメージもありますし。

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お約束のアレ。アルファベットの紙は、見ていた社員さんがスッと差し出してくれました。

 でも考えてみれば、「好きに落書きできる空間を用意したぞ!なんでも描け!」と言うよりは、なにかしらの「下地」があったほうがとっかかりやすいし、インスピレーションもわきやすいんじゃないかと。それこそ、“歴史の教科書”のように。

 特に「人物画」の何が良いって、「絵心がない人でも落書きしやすい」点にあると思うんですよ。単純な話、吹き出しだけ描いて、変な台詞を喋らせればいいので。ネットでも“デスノコラ”*2のようなコラージュの流行があったり、「ボケて」*3のようなサービスもありますしね。

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もちろん、ぺんてるの商品紹介ゾーンも。

 そういう意味では、自分のような「童心と絵心を忘れたオッサン」こそ、今回の「美術館」をコンセプトとした、この「GINZA RAKUGAKI Café&Bar」を楽しめるのではないかと思います。言うに及ばず、お絵かき好きや、文房具好きの人も。

 ――というわけで、「GINZA RAKUGAKI Café&Bar」は、9月6日から10月31日までの期間限定でオープンしています。昨年の落書きカフェに行きそびれた人は、ぜひこの機会に足を運んでみてください! 多分、僕ももう一回行く! はず!

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 小学生時代に生み出した、マイオリジナルキャラクター「宇宙人ぽよよ」をこっそりと落書きしてきたので、よかったら探してみてちょ。

 

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