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ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

「角川学芸出版」まとめ〜勉強したい社会人と大人のための出版社

読書 読書-まとめ

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:::: 角川学芸出版 ::::

 「角川学芸出版」というレーベルがある。KADOKAWAグループ全体の中では霞みがちですが、調べてみたら、結構おもしろそうな本をたくさん取り扱っているんですよね。

 

角川学芸出版は、常に「温故知新」を胸に「思索」「創作」「学究」「研究」の成果を振興・育成し「現在の日本そして次なる時代の日本」に向けて「文化の芽」を意欲的に発信し、さらなる「日本の文化力」の向上に貢献できる出版社であることを志しています。

角川学芸出版より

 

 サイトのリード文にもこう書いてある通り、「学問」や「文化」にフォーカスした書籍の取り扱いが多いみたい。例えるなら、“大人向けの国語の教科書”とでも申しましょうか。過去に習った知識を発展させたような、それでいて「専門」とまではいかないような、程良い「勉強本」や「入門書」。

 さすがに数百冊の一覧を作る気は起きなかったので、個人的に気になる「勉強本」に絞ってまとめました。自分としては、「ビギナーズ」シリーズがアツいっす。日本や中国の古典・思想に関してはいつか手を出したいと思っていたので。まとめ買いしようかな。

 実際に読んで、「これはええで!」というものは冒頭でまとめています。以降は、ざっくりとジャンル分けした格好。

 

私的おすすめ5冊

新編 日本の面影

美しい日本の愛すべき人々と風物を印象的に描いたハーンの代表作『知られぬ日本の面影』を新編集。赴任先の松江を活写し、日本人の精神にふれた傑作「神々の国の首都」、西洋人として初の正式昇殿を許された出雲大社の訪問記「杵築―日本最古の神社」、微笑の謎から日本人の本質にアプローチする「日本人の微笑」など、ハーンのアニミスティックな文学世界、世界観、日本への想いを色濃く伝える11編を詩情豊かな新訳で収録する。日本の原点にふれる、ハーン文学の決定版。

 

 小泉八雲こと、ラフカディオ・ハーンの目から初めて見た、ありのままの「日本」の記録。自分のよく知るはずの「日本」だけれど、当時の知らない「日本」の世界を、外国の人の視点から見るという、なかなかに刺激的な一冊。“知ってる”と“知らない”の混在が常に続いている状態で読み進める感じが、おもしろい。テラ ヘ ユケ!

 

空海入門

革新的な思想で宗教界を導き、後に弘法大師と尊称された空海。その生涯と事績を丹念にたどり、『三教指帰』『弁顕密二経論』『秘蔵宝鑰』をはじめとする著作を紹介。何者にも引きずられない、人間空海の魅力に迫る!

 

 紹介文に“人間空海”と書かれているように、大師信仰とは異なる「歴史上の人物」 としての空海を、高校生にもわかるような明瞭さを持って紐解いた一冊。弘法大師にまつわる無数の伝説を一切省略した上で、史実に基づいたその生涯をまとめております。

 「え?空海?し、しししってるし!あれっしょ?真言宗がなんちゃらで、最澄と一緒に覚えたぜ?」なんていう人にも読める内容でございます。

 

今はじめる人のための短歌入門

うたうべきことなどは、生きて生活している間に、おのずから、その人の胸に落ちてくる―。現代を代表する歌人・岡井隆が、短歌を作る際に誰もが一度は悩む事柄を「遊びとまじめ」「読むことは作ること」「読者を予想する」など、テーマに沿ってわかりやすく解説。正岡子規、斎藤茂吉ら先人の名歌や名言も参照しながら歌作りの本質に迫る。初心者はもちろん、一段上を目指す中級者にもかならず役に立つ、正統派短歌入門の決定版。

 

 一人でも作ることができ、言ってしまえば、自室の中で事足りてしまう「短歌」の活動。それを、外に出て、他の誰かの作品と並べ、比較することによって生まれる、競争心と恐怖心。

 そんな思いを抱いたときに役立つのが、先人のことば。すぐれた歌人のすぐれた歌を読むことで、自らの「短歌」の道を行くための道案内・地図としようという導入から始まる入門書が、本書です。

 17歳のときに歌の世界に入り、50代の半ばで著者が書き下ろした一冊。とてもやわらかな言葉で説明されているため、まったくの初心者でもすんなりと知識を得られること、間違いなしです。

 

違いをあらわす「基礎日本語辞典」

「ごくわずか」「ほんのわずか」はどちらもよく使うのに、「ほんの親しい間柄」と言わないのはなぜ?普段、何気なく口にする表現も、あらためて考えると場面ごとの判断は難しい。微妙に異なる類義語、話し手の状況や心理によって使い方が変わる言葉を厳選し、その差異や使い分けの基準を丁寧に分析。数多くのイラストとともに鮮やかに解説する。日本語教師必携の書として長年親しまれてきた名辞典を、テーマ別に再編集!

 

 ブログなんてものを書いていると、同じような言い回しを避けるために「類語辞典」は欠かせません。が、他方では、そのような「類語」群の持つ、些細なニュアンスの違いを説明しようとすると、戸惑う人が多いのではないかしら。

 本書は、そのような「ことば」の細かな意味や使い方の違いを解説した内容。“相変わらず”にはプラスとマイナスの変化がある。「残る/残す」には、どの時点で認定を下すかという判断基準が存在する。などなど、普段はまったく意識しない「ことば」の解釈がいっぱいで目からウロコでござった。

 

九鬼周造「いきの構造」

現代の「おしゃれ」「クール」のルーツといえる江戸好みの美意識「いき」とは何か。日本文化論の傑作として名高い『いきの構造』を、明快な現代文に書き改め、各章ごとに内容を要約、読みどころを解説。読みやすく、かつ理解しやすくした。さらに異端の哲学者と呼ばれた九鬼の波乱に富んだ人生遍歴をたどる「生涯と思想」を付載。『いきの構造』が生み出された背景を明らかにしつつ、時代を超えて読み継がれる魅力の秘密に迫る。

 

 日本特有の美的感覚とされる「いき(粋)」の構造を読み解いた九鬼周造の代表的著作を、わかりやすく現代文にした入門書。自分が読んだことのある講談社学術文庫版と比べると、確かにこちらの方が読みやすいし、すらすら入ってくる。

 そもそも「いき」という言葉が本当に日本特有の妥当性を持った表現であるのかどうかから始まり、そこから「構造」を解き明かすことになる。一口に言えば、“垢抜して(諦め)、張のある(意気地)、色っぽさ(媚態)”。間違っても、「俺は粋だ!」なんて言ってはいけない。

 

日本文学・文化

遠野物語remix

岩の上の肌が抜けるように白い女、川岸に足跡を残す赤い顔の河童―。岩手県遠野の古くから伝わる、不可思議な説話を集めた『遠野物語』。日本民俗学の黎明を告げた柳田國男の記念すべき名著を、京極夏彦がリミックス。深く読み解き、新たに結んだ。百年の時を隔てた二者の感性の邂逅は、新たな世界観を生み、読む者を見知らぬ境地へといざなう。静かな恐怖がにじり寄ってくる、比類なき怪異譚。

 

改訂 雨月物語

巷に跋扈する異界の者たちを呼び寄せる深い闇の世界を、卓越した筆致をもって描ききった秋成の本格怪異小説の数々。崇徳院が眠る白峯の御陵を訪ねた西行法師の前に現れたその人は…(白峯)。男同士の真の友情は互いの危機において試された(菊花の約)。戦乱の世に7年もの間、家を留守にした男が故郷に帰って見たものは…(浅茅が宿)。男が出会った世にも美しい女の正体は蛇であった(蛇性の婬)など、珠玉の全九編。

 

陰翳礼讃

日本に西洋文明の波が押し寄せる中、谷崎は陰翳によって生かされる美しさこそ「日本の美」であると説いた。建築を学ぶ者のバイブルとして世界中で読み継がれる表題作に加え、日本の風情をユーモアたっぷりに書く「廁のいろいろ」、言葉の問題をテーマにとった「現代口語文の欠点について」など8編を厳選収録。日々の暮らしの中にある住居、衣服、言葉などをあらためて見つめ、日本文化を問いなおす随筆集。「先人に学ぶ」シリーズ。

 

知っておきたい日本の神話

「イザナギ・イザナミの国造り」「アマテラスの岩戸隠れ」「因幡の白兎」「ヤマトタケルのオロチ退治」など、子供のときから知っているはずなのに、意外にあやふやな神話の世界。誰でも知っておきたい神話を天地創造神話、古代天皇に関する神話、神社創祀の神話などに分類して紹介しました。やさしい現代語訳で複雑な神話の内容がすっきりわかるので、神々の活躍、狼藉、受難など、多岐にわたる神話の世界を心ゆくまで楽しめます。

 

しきたりの日本文化

喪中とはいつまでをいうのか。結納の本来の意味とはなにか。時代や社会の変化にともなって、もとの意義が薄れたり、変容してきた日本のしきたり。神棚と仏壇が同居するような神仏習合的な文化として培われてきたさまざまなしきたりを、「私」「家」「共」「生」「死」という視角から民俗学的に解明。なんのためにそうされてきたのかに焦点を絞り、言われてみればなるほどと納得がいく、日本文化としての「しきたり」を説く。

 

「旬」の日本文化

俳句に季語があるように、四季の移ろいに敏感な日本人。かつては夏以外にも季節の変わり目に四つの土用があった。初鰹に初夏を感じ、正月には気持ちが改まる。食物や行事に映る「旬」の文化を民俗学的に読み解く。

 

神隠しと日本人

「神隠し」とは人を隠し、神を現わし、人間世界の現実を隠し、異界を顕すヴェールである。それは人を社会的な死、つまり「生」と「死」の中間的な状態に置く装置であった。だからこそ「神隠し」という語には甘く柔らかい響きがただよう―。異界研究の第一人者が、「神隠し」をめぐるフォークロアを探訪し、日本人の異界コスモロジーを明らかにする。

 

妖怪文化入門

水木しげる、京極夏彦の作品の背景には、古来、日本の民俗社会が育んできた豊かな妖怪文化の伝統がある―異界に棲む鬼・天狗・山姥・狐・幽霊・河童など異形のモノたちを生きいきと絵巻や物語に表現してきた民衆的想像力が紡ぎ出す「闇」の精神史を構想する。

 

武士の絵日記 幕末の暮らしと住まいの風景

幕末の暮らしを忍藩の下級武士が描いた『石城日記』。家族や友人、寺の和尚や料亭の女将たちと仲睦まじく交わり、書を読んで歌を唄い、食や酒を大いに楽しむ。家族団樂、褌一丁での読書、素人歌舞伎などの描写は、飄々とした作者の人柄がにじみ出ており、思わず吹き出すような滑稽味にも溢れている。封建的で厳格な武士社会のイメージを覆し、貧しくも心豊かな人生を謳歌した下級武士たちの、真の日常生活がわかる貴重な記録。

 

ビギナーズ 日本の思想

新訳 茶の本

芸術の域にまで高められた「茶道」の精神を紹介しながら、伝統的な日本文化の独自性を詩情豊かに解き明かした名著。日本文化が大切に育んできた自然と人間の調和共生の関係は、環境破壊の進んだ今日、わたしたちに心の豊かさと新たな文明の指針を与えてくれる。 

 

茶の湯名言集

禅宗と結び付いて日本文化のなかに深く入り込んだ茶道。古来、茶人たちは茶に関してさまざまな発言をしてきた。一流の茶人たちはまた、一流の文化人でもあり、人間を深く見つめる目を持っていた。彼らが残した名言は、独得の美意識、人間関係の捉え方、心の持ちようなど多岐にわたるものである。珠光・千利休・小堀遠州・松平定信・松平不昧・井伊直弼ほか茶の達人の言葉から、人間関係の機微、人間観察、自己修養などを学ぶ。

 

道元「典座教訓」

道元「典座教訓」 禅の食事と心 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫)

道元「典座教訓」 禅の食事と心 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫)

 

上流貴族の家に生まれた道元は13歳で出家し、24歳のとき南宋へ渡り、上陸を許されずに停泊している間に、典座(禅寺の食事係)の役職にあった老僧と運命的な出会いをする…。帰国した道元は、寺院の規律を保つための新たな基準となる書を撰述しようとし、『典座教訓』を著した。食と仏道を同じレベルで語ったこの書を、自らが長く典座を務めた体験をもとに読み解き、禅の精神を日常の言葉で語り、禅の核心に迫る。

 

福沢諭吉「学問のすすめ」

国が独立存亡の危機にあった明治維新直後、福沢諭吉が、おおいに学問をしようと人々を励ましベストセラーとなった名著。近代国家へと邁進するなかで、近代人としての生き方を示唆したアドバイスは、国際化の進んだ現代にあっても、求められる日本人の姿を教えてくれる。

 

空海「三教指帰」

日本に真言密教をもたらした空海が、渡唐前の青年時代に著した名著。放蕩息子を改心させようと、儒者・道士・仏教者がそれぞれ説得するが、息子を納得させたのは仏教者だった。空海はここで人生の目的という視点から儒教・道教・仏教の三つの教えを比較する。それぞれの特徴を明らかにしながら、自分の進むべき道をはっきりと打ち出していく青年空海の意気込みが全編に溢れ、空海にとって生きるとは何かが熱く説かれている。

 

ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

古事記

神々の時代から推古天皇の時代までを雄大に語り、わが国の歴史を説き起こした最古の書を、こなれた現代語訳と原文で楽しむ本。参考情報やビジュアルも豊富で、内容をしっかり把握できる構成。現代語訳と原文は総ルビ付きで朗読にも最適。

 

万葉集

さまざまな階層の人々が自らの心を歌ったわが国最古の歌集「万葉集」から名歌約140首を選び丁寧に解説。参考歌を含めて約200首を収録。参考情報を付しながら、歌に託した万葉人のさまざまな思いがよくわかるように構成。原文も現代語訳も総ルビ付きで、朗読にも最適。

 

古今和歌集

四季の移ろいに心をふるわせ、恋におののく。現代人と変わらない痛切な想いを、千百年以上の昔の平安時代の男女は和歌という五・七・五・七・七の三十一文字に込めて歌い上げた。本書では、古今和歌集二十巻、約千百首の中から精選した歌を七十首余取り上げて丁寧に解説。「倭歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける」と冒頭の仮名序に記す古今和歌集の魅力を存分に味わえる一冊。総ルビ付きで朗読にも最適。

 

今昔物語集

インド、中国、日本では北海道から沖縄まで、広大な舞台に繰り広げられる、平安朝の生んだ日本最大の説話大百科。登場人物も僧・武士・庶民などさまざまな階層に及び、ヴァラエティに富む説話を収録。現代語訳と、古文の生き生きとしたリズムによって、豊饒な話の宝庫をヴィジュアルに楽しめる。

 

徒然草

日本の中世を代表する知の巨人、兼好が見つめる自然や世相。その底に潜む、無常観やたゆみない求道精神に貫かれた随想のエキスを、こなれた現代語訳と原文で楽しむ本。現代語訳・原文ともに総ルビ付きで朗読にも最適。

 

枕草子

「源氏物語」とともに王朝女流文学を代表する珠玉の随筆集「枕草子」。清少納言の感性によって描写された機知に溢れる宮廷生活を、現代語訳を読むだけでもダイレクトに味わえる。装束・有職など図版も豊富に収録。

 

竹取物語(全)

5人の求婚者を破滅させ、帝の求婚にも応じないかぐや姫。だれもが知っている話だが、ロマンティックな空想物語と誤解されている物語でもある。古典というストレスなしに冷酷なかぐや姫の全貌を知る本。

 

源氏物語

平安貴族の風俗と内面を描き、いつまでも新しい傑作「源氏物語」の全体がわかる楽しい一冊。わずらわしい文法などの障壁を取り払い、こなれた現代語訳によって、世界初の長編ロマンの面白さがしっかりわかる。現代語訳も原文も総ルビ付きで、朗読にも最適。

 

平家物語

12世紀末、6年間に及ぶ源平の争乱は幕を閉じた。戦いの中にある愛と死のドラマ、人間の哀歓を描く一大戦記である「平家物語」。この壮大な歴史ロマンをしっかり理解するための一冊。

 

伊勢物語

王朝の男の理想像「昔男」の人生を、「初冠」(成人式)から臨終まで、秀逸な和歌とともに語る短編連作歌物語集の傑作。美男で心優しく情熱的な昔男には、高貴な女性も市井の女も、老いも若きも心を奪われないではいられない…。王朝の人間模様を生き生きとつづり、後世の日本文化に大きな影響を与えた作品。現代語訳・原文・注釈・コラムなどによって、哀切な純愛から年をとった男のいささか滑稽な姿までを縦横に楽しめます。

 

大鏡

大寺院の法会に集まった2人の老人が若侍相手に語る、14代176年間にわたる王朝の藤原氏の歴史物語。華やかな王朝の裏で繰り広げられる道長らのあくなき権力闘争の実態、花山天皇の破天荒な振る舞いや才能豊かな行成の逸話など、平安の都人たちの興味津々の話題が満載。平安という時代や「枕草子」「源氏物語」などの女房文学への理解を深め、古典を一層楽しく読むための最適な入門書。役立つコラムや図版も豊富に収録。

 

南総里見八犬伝

不思議な玉と痣を持って生まれた八人の男たちは、やがて同じ境遇の義兄弟の存在を知る。八犬士が出会うまでの前半と母の国を守るために戦う後半からなる。完結までに28年、98巻106冊の長編をまるごと読む。

 

ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

論語

孔子とその門人の言行録から成る『論語』は私たちの生き方の原点を見つめた思索の宝庫であり、人間性を磨く叡智が凝縮した永遠の古典でもある。読めば読むほど胸に深く沁み込む簡潔な言葉の数々。儒教学の第一人者の意欲的で懇切丁寧な注釈と、孔子が現前し、今にも語り出すかのような臨場感ある現代語訳。『論語』がもつ溢れる魅力と豊かな精神が一段と輝く。

 

菜根譚

『菜根譚』は、『論語』とならび各界のリーダーたちが座右の銘としてきた処世訓の最高傑作。「一歩を譲る」「人にやさしく己に厳しく」など、人づきあいの極意、治世に応じた生き方、人間の器の磨き方を明快に説く。人生において思いがけない逆境に立ち向かうとき、自分の支えとなる言葉として、現代人の心に響く名言を精選。簡潔な現代語訳、総ルビの訓読文と理解の助けとなるわかりやすい解説を加えた、初心者に最適な入門書。

 

老子・荘子

老子と荘子の考えは、たがいに融けあって「道家思想」という大きな思想を形づくっている。広大な大地を背景として生まれたこの思想は、「無為自然」にもとづいた生き方を理想とする。「大器晩成」「胡蝶の夢」など、人生を豊かにするおなじみの言葉と寓話が満載。

 

孫子・三十六計

中国最高の兵法書『孫子』と、その要点となる三十六通りの戦術をまとめた『三十六計』。親しまれてきた名言は、ビジネスや対人関係の手引書として、実際の社会や人生に役立つこと必至。古典の英知を知る一書。

 

易経

易は、陽と陰の2種の記号6本を組み合わせて64通りの配列を作り占う。このテキストとして編まれたのが『易経』である。単なる占いの書ではなく、中国三千年の歴史のなかで、「未来を予測する思索的な道具」として活用され、儒教経典のなかの第1位を占めるものとなった。中国思想の根幹を表すこの書を、語釈と現代語訳、および先人の記録に載る占例をつけてコンパクトにまとめた。古代中国人の智恵を読み取りながら未来を見通す方法を学ぶ。

 

詩経・楚辞

『詩経』と『楚辞』は、古くから「風騒」と呼ばれ、多くの人びとが親しみ、学んできた詩集。『詩経』から、恋や結婚、悲しみ、怒りなどの心情あふれる歌を、『楚辞』からは、神に捧げる歌舞劇だったという壮大なスケールの歌を味わい、古代の人々のこころにふれる。子孫繁栄と五穀豊穣を願う神々への祈りの言葉から生まれ、抒情的歌謡に発展した中国詩歌。その原点であるふたつの詩集が、一冊でわかる!一番やさしい入門書。

 

李白

李白、字は太白。中国を代表する世界的大詩人。酒を飲み、月を愛で、鳥と遊び、何ものにも縛られることを嫌って放浪の旅を続けた。李白の詩は、古来、人々に愛誦され、且つ受け継がれ、今もなお輝きを増している。豪快奔放に生きた、詩仙・李白の浪漫の世界を楽しむ一冊。

 

唐詩選

中国で最も愛されている唐詩の入門書をもとに編んだ、新しい現代版『唐詩選』。兵士の感慨を歌う王翰の「涼州詞」、孤独を歌う李白の「月下の独酌」、旅情を歌う張継の「楓橋夜泊」―。表現方法が飛躍的に発展した唐代の詩の中から、歴史的な知識がなくても感動できる詩、51首を精選して収録。朗読するだけで風景が浮かんでくる名詩を味わい、時代ごとに変化する詩風と、多彩な詩の世界を楽しむ。朗読に最適な総ルビ付き。

 

白楽天

中国の大詩人であり、日本文化に多大な影響を与えた白楽天。彼が生涯に詠んだ3000首の詩の中から、53首を精選。第1部は少年期の友情の詩から退職した喜びを詠った詩まで。炭売りの老人への憐憫、左遷地で雪景色の香炉峰に感嘆する等の代表作を紹介する。第2部では、楽天が愛した家族、動物、四季の風物、酒、茶、音楽などを題材にした情愛濃やかな詩を味わう。多彩なコラムを加え、詩人・楽天の全体像が把握できる入門書。

 

哲学・思想

世界を変えた哲学者たち

二度の大戦や世界恐慌―闘争と破壊を繰り返してきた激動の20世紀。哲学者はいかなる影響を与え、社会変革を求めて立ち向かったのか。ニーチェ、ハイデガー、サンデルほか、現代を代表する15人の思想を、平易な文章でわかりやすく紹介し、ナチズムや共産主義、さらにはグローバル資本主義といった世界の情勢と共に鋭く読みとく。哲学者たちのキャリア・マップや彼らの著作案内も付いた、まったく新しいタイプの哲学入門。

 

仏教の思想 1 知恵と慈悲<ブッダ>

インドに生まれ、中国を経て、日本に渡ってきた仏教。その胎内には実に多くの思想が宿されている。仏教思想の本質を見つめ直す試みは、いま、現代人に求められている思想的課題といえる。仏教は、ブッダ・ゴータマに源を発する。ブッダの偉大なる知恵と慈悲の思想をギリシア哲学やキリスト教思想と対比しつつ、その現代的意義を探る思索の書。

 

新版 精神分析入門 上

無意識、自由連想法、エディプス・コンプレックス―。精神現象の解明に偉大な貢献をしたオーストリアの精神分析学者、フロイト。彼の提唱した数々の理論は、後に精神医学や臨床心理学などの基礎となったのみならず、20世紀以降の社会学・教育学・文学・芸術ほかあらゆる分野に根源的な変革をもたらした。精神分析の核心概念をわかりやすく著した本書には、今なお人々を啓発してやまない、フロイトの知性が凝縮されている。

 

自殺について

「すべての人間の一生は、ある精霊が見ている夢。そして、死は、ひとつの目ざめであろう」。欲望や感情など、無限に溢れ出る人間の「意志」が世界を規定し、その意志を実現できない一切の生は苦しみに満ちている、とした偉大な哲学者が、死について深く考察。そこから善人と悪人との差異、生きることの意欲、人生についての本質へと迫る。意思に翻弄される現代人へ、死という永遠の謎を解く鍵をもたらす名著。

 

知っておきたい仏像の見方

崇高な美をたたえる仏像は鑑賞の対象として第一級の存在で、古くから日本人の心を慰めてきた。本来、仏像は単なる美術品ではなく、仏の教えを広めるために仏師によって制作されてきた。身体の特徴、台座、持ち物も意味をもち、すべては衆生の救済につながる。初期仏教が偶像を否定したなかで仏像が生まれた背景、仏それぞれの姿がもつ意味、仏のもたらす救いを問う。仏教の世界観が一問一答でよくわかる、コンパクトな一冊。

 

ことば

文章術 ―「伝わる書き方」の練習

事実を客観的に報告する技法の練習、わかりにくい文章を作り替えて説得力を増す練習、読み手が理解しやすいようにパラグラフを儲ける練習、小見出しの付け方や発想の生み出し方などを通し実践的文章力を身につける。

 

学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方

辞書200冊をコレクションする、オタクで学者で芸人のサンキュータツオが、辞書の楽しみ方、選び方、つきあい方を徹底ガイド。編者や執筆者の熱い想いと深い哲学が詰まった、ユニークで愛すべき国語辞典たちの、知られざる個性と魅力を超厳選してお届けします。 

 

日本語質問箱

ふだん使っている日本語に疑問を感じることはありませんか。何気なく使った言葉が思わぬ誤解を招いてしまったり、よく耳にするが日本語としてどうなのだろうとか、似たような言い方だがいったいどう違うのかなど。たった一字違うだけで意味や言い回しが変わってしまう日本語の仕組みを、実際に寄せられた質問や相談に答えながら易しく解き明かします。適切でよりよい日本語の表現をめざし、一緒に考えてみましょう。

 

気持ちをあらわす「基礎日本語辞典」

「せっかく」と「わざわざ」は何が違うの?「素晴らしい先生」「素敵な先生」の差はどこに?心の動きや気分を表す言葉は、使い方を間違えると意味が通らないばかりか、相手に不快感を与えてしまうことがある。その言葉のおおもとの意味、日本人特有の視点や相手との距離感を分析し、使い分けの実例を丁寧に解説。日本語の微妙なニュアンスがよくわかり、自分の気持ちが上手に伝えられるようになる、読んで楽しい日本語辞典!

 

訓読みのはなし 漢字文化と日本語

言語の差異や摩擦を和語表現の多様性へと転じた訓読みは、英語や洋数字、絵文字までも日本語の中に取り入れた。時代の波に晒されながら変容してきた訓読みのユニークな例を辿り、奥深い日本語の世界に迫る。

 

地名のたのしみ

失われつつある地名を手がかりとして現地に足を運び、地元の人々の口から丹念に地名を聞取る。聞取った地名を地図に落とし、その土地に関わる生活を記録する。人々の営みが刻みこまれた地名は、地域の景観を復元する貴重な歴史史料だ。ふだん何気なく見過ごしている地名にじっと目を凝らしてみれば、失われた風景が浮かび上がってくる。身近な地名が語りかける、いにしえの声に耳をかたむけると、先人のたゆまぬ歩みが蘇ってくる。豊かな歴史が込められた地名の世界をたのしむ一冊。

 

一億人の季語入門

日本人が長年育んできた季節のことば、季語。四季折々の季語がもつ本来の意味と、「切れ」をはじめとした季語を生かす使い方を解説。約300の古今の名句を鑑賞しながら無理なく俳句の基本が身につく。日本語の多様さ、面白さを改めて呼び覚ます、すべての日本人のための季語入門。

 

経済

知っておきたいマルクス「資本論」

金融危機と世界不況。今日の世界経済は破綻の危機に瀕している。こうなったのはどうしてか。資本主義経済のどこにその原因があるのか。経済の仕組みが手にとるようにわかるマルクス「資本論」入門。

 

「世界標準」のお金の教養講座

誰もが一生の付き合いとなるお金。そのお金に対して正しい知識を得ること、「信用」「価値を見極める能力」「両面思考」の3つを理解することで、経済的・心理的に豊かな将来を自らの手で創りあげることができます。お金について学びながら、世界中で使える“本物のスキル”が手に入る!

 

読む数学

X・Yや〓(ルート)は何を表す?方程式を解くとはどういうこと?その意味や目的がきちんとわからないまま、数式や解法ばかり学ぶことの多かった数学の「根本的な疑問」がすっきり氷解!小学校から高校レベルまでの用語や数式を題材に、世界の成り立ちを記述する数学の、本当の魅力と不思議な美しさを徹底紹介。偉大な数学者たちの知られざるエピソードや歴史なども交えながら、文系の人にもよくわかる、画期的な「読む」入門書。

 

その他気になる作品

物語工学論 キャラクターのつくり方

「物語は、どうやって、どこから創ればいいのだろうか?」。『塔の中の姫君』『あぶない賢者』ほか、キャラクターメイキングの七つの類型から、“物語”の構造と本質を解き明かしていく。各キャラクターをゼロから作成できるチャートも掲載。『フルメタル・パニック』の著者・賀東招二氏との対談から、実作上の悩みや注意点などもわかる!“物語”創りのノウハウを様々な角度から吸収できるクリエイター志望者必読の書。

 

知っておきたい「酒」の世界史

ウオッカ、テキーラ、日本の焼酎など、世界中のすべての蒸留酒は、9世紀にイスラームで錬金術のために発明された蒸留器「アランビク」からはじまった。メソポタミアからヨーロッパにもたらされた「液体のパン」ビール、ペストの恐怖が育てたウイスキーとブランデー、飲料水代わりだった大航海時代のワイン、冬の寒さが生んだ奇跡の酒シャンパンなど、世界をめぐる多様なお酒の意外な来歴と文化がわかる、おもしろ世界史。

 

鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集

かまいたち、火車、姑獲鳥、ぬらりひょん、狂骨…現代の小説や漫画でおなじみの妖怪たち。その姿形をひたすら描いた江戸の絵師がいた。あふれる想像力と類いまれなる画力で、さまざまな妖怪の姿を伝えた鳥山石燕の妖怪画集全点を、コンパクトな文庫一冊に収録。

 

旅人 ある物理学者の回想

日本人として初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士が、自らの前半生をふり返る。「イワン(言わん)ちゃん」とあだ名された無口な少年は、読書を通じて空想の翼を羽ばたかせた。数学に熱中するも「小川君はアインシュタインのようになるだろう」という友人の一言がきっかけとなり、理論物理学への道が開けていく―。京都ならではの風景とともに家族の姿や学生生活がいきいきと描かれ、偉大な先人を身近に感じる名著。

 

マインクラフト 革命的ゲームの真実

ゲーム業界を揺るがした無名プログラマーとインディー企業の挑戦!レゴと過ごした子供時代、薬物依存症の家族、成功と父の自殺…。マインクラフトを開発したマルクスの物語を軸に、コンピュータゲームの歴史と巨大ゲーム産業の内幕、そしてゲームカルチャーの現在と未来のトレンドを描きだす。 

 

日本サッカーの未来地図

スポーツビジネスの大学院・FIFAマスター。世界中からスポーツ文化興隆を志す仲間が集う勉学の場所で、宮本恒靖は何を学び、何を日本に持ち帰ったか? 知られざる内部を明かし、サッカーの未来を照らす。 

 

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