読書とアウトプットが楽しくなる!書評ブログの魅力とは


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読書は楽しい。
でも、その感想を言語化してまとめるのも、また楽しい。

 

あなたが「本を読む」理由は?

「本を読む」ことを高尚な活動だと考える人もいるけれど、僕はそうは思いません。読書に貴賎はなく、それはいつの時代であっても自由な「趣味」であって然るべき。

と言うのも、「学び、成長しなければいけない」という焦燥感を抱きながら本を読んでいては、やがて読書そのものが嫌になってしまいかねないから。嫌々ながらに読んだって集中できないだろうし、そうなれば、そこから学びを得ることだって難しくなってしまう。

だからこそ「楽しい」という、単純明快にしてポジティブな気持ちの赴くままに本を読むのは、きっととっても大切。──もちろん「成長」という目標を掲げて読書をすること自体が悪いというわけではありませんので、念のため。

 

簡潔に言えば、僕が「本を読む理由」は、「別世界に意識をぶっ飛ばすため」だ。

そこには、学びや気付きがあるかもしれないし、ないかもしれない。後味の悪さが残るかもしれないし、感動させられるかもしれない。教養とか、娯楽とかは関係なく、自分の生活からちょっと離れて、少しの時間、自意識をどっかにぽーいとするための手段としての、読書。それが、僕の「本を読む理由」だ。

 

僕が「本を読む」理由を端的に言えば、こんな感じ。「本からは学びを得なくちゃダメなんだー!」と血眼になって読みふける必要はないけれど、一方で「読み終えたときに何か新しい気づきがあったらいいなー」くらいの気持ちはあってもいいと思う。

頭を空っぽにしてする読書は、楽しい。でもそこで同時に、「なにかないかな?」と頭の片隅で考えながら読書に臨むのも悪くない。その “なにか” は人それぞれであり──学びだったり、気づきだったり、感動だったり、笑いだったり──なんでもありです。

本を読むときには、むやみに「成長しよう!」と気合を入れて取り組む必要はありません。読書体験を通じて、気づかないうちに「なにか」を得ていたというような──そのくらいの感覚で本を向き合うのが、日常的な「読書」の在り方としてはベストだと思います。

 

続けていくと楽しい、読書後の「アウトプット」

そのように考えると、読んだ本の感想を「アウトプット」と称してブログにまとめるのは、端から見れば「意識高い系」に映る行為なのかもしれない。

──でも、これって、むちゃくちゃ楽しいんです! 

そもそも書評ブログを運営している人の多くは、それが楽しかったり、好きだったりするからこそ感想をまとめているんじゃないかしら。もちろん単なる記録として書いているだけだったり、最初からアフィリエイト収入目的でやったりしている人も中にはいるかもしれないけど。

それが好きでやっている人の感覚としては、「音楽・映画・マンガなどの作品を他人に勧める」のと同じようなものだと思う。たとえ娯楽性の薄いビジネス書や自己啓発書、はたまた専門書だとしても、自分が「いい!」と思ったものは、他人にも触れてほしいと思ってしまうのです。

それは「共感してほしいから」かもしれないし、「同好の士を増やしたいから」かもしれない。いずれにせよ、自身が読書体験の中で得た感動や気づきを外に出して誰かに読んでもらうことは、自分にとっても紛れもなく「楽しい」こと。だから、そうせずにはいられない。

付け加えると、僕の場合は「物事をまとめる」ことや「ノートを書く」ことも好きなので、本を読むときにはその内容を書き出すようにしています。こんな感じで。

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これは人に見せるつもりのない「メモ」のようなものなので、「あとで読み返したときに自分が理解できればOK」くらいのノリで書いています。当然、ずっと書き続けていると手は痛くなるし、それなりに時間を取られる作業でもあるので……好きでもなければやっていないと思う。

でも同時に、こうして作った読書メモを参照することで、自身の感想や本の情報をまとめやすくなっている一面もあります。詳しくは別の記事で書いているので、そちらを読んでいただければ!(関連記事:忙しい人のための読書記録方法〜Evernote、読書メーター、ブログ

このような「感想」を書く際には、自分の考えをまとめつつも「誰かの参考になればいいな」という気持ちでまとめているつもり。人の目に付くことを意識し、なるべく極端な否定には走らないようにしています。「マジこの本おもしろいから超おすすめ! 読んで読んで! ってか読め!」的な “肯定” はしちゃっているけれど。

見方によっては、他者への極端な「おすすめ」は時に「押しつけがましさ」となり、鬱陶しく思われるものなのかもしれない。ただ、「ブログ」についてはその限りではない、とも。個人のブログはそう容易く興味のない人の目には入るものでもないので、自由に感想を書ける媒体と言えるのではないかしら。

逆に “興味がある” 人の目に入れば、その感想が役に立つことだってあるかもしれない。自由な個人ブログでは、好き勝手に自分なりの感想をまとめ、お気に入りの本を他者へと勧めることができる。そしてそれが、「読書」自体の楽しさにも結びつくこともあるんじゃないかしら。

僕自身、いつも自由気ままに本の感想を書き綴っておりますが、たまに反応をいただけることがあると……やっぱり、むちゃくちゃ嬉しい。最近は「本を読んで、考えて、まとめて、記事にする」までが、自分にとっての「読書」となっているようにすら思えるほど。

その一連の活動が楽しいものとして感じられているあいだは、ずっと続けていきたい──そのように思います。

 

 

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