「当たり前」を考えるようになった2013年


 おおみっそかー!一年の終わりでございます。あっという間であります。アラサーと呼ばれる日も近くなってまいりました。フフフ…怖いか?…うん、怖い(自問自答)

 先日も書いたのですが、2012年の12月末に開設した本ブログも、気付けば1周年。

 とは言え、本格的に更新を始めたのは、退職後、11月からであり、投稿記事の半分以上はこの2ヶ月間のものなので、まだまだ新米です。これをあと1年、続けられれば、またいろいろと変わってくるのでしょう。

 開設1周年、投稿記事数100突破、アクセス数20万達成と、ちょうど年末のこの時期がいろいろな節目となっているので、改めて、僕が考えてきたこと、ブログに書いてきたこと、表現したいことなど、この1年間をトピックごとに振り返ってみようと思います。

 

「働く」ということ

 そもそも、僕がブログを開設したきっかけとなったのは、「働く」ことに対する疑問を抱いたことにある。決して、労働そのものを否定するわけではなく、当時、勤めていた会社に違和感を覚えてしまったことに端を発する。

 

 自分は、どうして働いているのか。なぜこの仕事をしているのか。その仕事で何をやり遂げたいのか。本当にやりたいことは何なのか。それは、実現できることなのだろうか。

 一度、形となって現れた違和感を打ち消すことはできず、次々と新しい疑問が浮かんでくるばかり。そして、その企業での自分のやりたいことを実現するのが不可能に近いと分かった時点で、僕は退職を考え始めた。

 そして、その過程と、その時、自分が考えていたこと、それを記録する意味でも、ブログは良いんじゃないか、そう思い、ブログを始めた。付け加えれば、その自分の考えに対して、誰かから意見や突っ込みを頂けたら。そんなにありがたいことはない、と思って。

 そのような思いからブログを立ち上げたこともあり、「働き方」に関する記事は多い。

 

 

 その中で、とりあえず退職の過程までをまとめた記事が、こちら。改めて見ると、「典型的な早期退職新卒者」にも見えるし、「社会に適応できないダメ人間」にも見える。今もなお、無職を続けている辺り、きっとダメ人間なんだろう。はっはっは。

 

 

 一方で、就職活動が始まったと聞いて、「乗るしかない!このビッグウェーブに!」と書いたのが、この記事。

 ブックマークもかなりの数がついたが、検索流入も多く、この手の、ある意味では「失敗談」とも言える話は、割と需要があるんじゃないか、と思った。「退職したばかりの、元新卒入社社員」という点でも、他の就活エントリとは差別化できたんじゃないかと。

 ブックマークやTwitterのコメントを見ても、「こうすれば良かったんじゃないか」「それはどうかと思う」「考えが甘すぎる」などの助言や批判を頂き、自分にとっても得るものある、良い記事となった。

 

「言葉」を考える

 僕のブログには、「考える」系の記事が多い。とは言っても、あくまで僕自身の考えを書き連ねているに過ぎず、読んでくださった方に何らかの気付きを提供できるような内容であるかは、非常に怪しい。

 考え事 カテゴリーの記事一覧 - ぐるりみち。

 そんな「考え方」に関する記事で、特に多いのが、「言葉」について触れた内容のものだ。例えば、これ。

 

 

 昔から違和感を持っていた「偽善」という言葉について、自分が考えたこと、考えても分からなかったことを、ぶちまけた内容。初めてたくさんのブクマが付いた、感慨深い記事でもある。

 

 

 もうひとつ。「ゆとり世代」と呼ばれる僕らにとって、「ゆとり」という単語が本来の意味とは異なる、特殊な意味合いを持って使う・使われるようになってしまったことに対する、考えをまとめたもの。

 「ゆとり」に限らず、一言で相手を褒め称えたり、批判したりできる言葉は多い。そして、その場面で使われる言葉の多くは、複数の意味を含んでいる場合が多く、使う人、受け取る人によって、印象が大きく異なってくる。

 そのような、便利で曖昧な言葉。いわゆる「マジックワード」的な言葉に興味が出てきて、最近は考えることが多くなった。現段階での、それら「言葉」に関する僕の考えは、以下の記事でまとめている。

 

 

 

「コンテンツ」を語る

 オタク気質というか、仲間意識というか、やはり、好きなものについて話すのはめちゃくちゃ楽しい。特に好きでおもしろいものに関しては、誰かに薦めたくなってしまうのも常だ。

 

 

 そんな僕の「だいすき!」を存分に吐き出して、好き勝手に、でも読み物としても読めるように意識しつつ、書き散らした結果が、この記事。本にせよ、音楽にせよ、ゲームにせよ、僕の「コンテンツ」好きはインターネットなくして始まらない。

 この記事、2年前に読んだ同世代の方のブログの記事に並々ならぬ影響を受けている。「自分がブログを持つようになったら、こんな記事を書きたい!」と憧れていた。

 そのような前提のもとに書いた記事だったこともあり、むちゃくちゃ注目されて嬉しくもあり、少し申し訳ないような気持ちも。いずれにせよ、これから先もこの記事は、僕にとっての特別なエントリであり続けると思う。

 

 

 また、今年はKindle Paperwhiteを買ったことで、電子書籍が身近となり、本をたくさん読んだり、それがきっかけでいろいろと考えるようになった年でもある。

 自分で使っていて、電子書籍は本当に、便利かつ魅力的なコンテンツであると思う。少しでも興味があるなら、ぜひ、試しに触れてみて欲しいし、おもしろいコンテンツがあったら共有したい。来年も、電子書籍は僕の中のホットなコンテンツとして、たびたび話題に挙がるものになるはず。

 

「当たり前」を考える

 ブログを書くようになって変わったのは、何事においても、物事について「考える」機会が増えたことだ。それは単純に、記事のネタ探しという意味でもあるし、自分の知らない考えや価値観に触れた時、その賛否や妥当性を考えるようになったという意味でもある。

 加えて、「考える」対象も広まった。新しい言葉や、自分の知り得ない価値観に触れて、それらを考えるだけではなく、今まで自身が「当たり前」のものとして認識していた事柄についても、再度、思考を巡らせるようになった。

 そのきっかけとなったのは、前述の「『働く』ことに対する疑問」であったり、「日常的に使われている言葉への違和感」であったりする。一般的に「常識」とされることや、普段の生活で「当たり前」なものとして意識すらしないもの、それらを酌み取り、再考することは、現状を見直すという意味で、決して無価値な活動ではないと思う。

 そのような「当たり前」に問いかけ、考え、自分の意見をまとめたものを、ひとつの記事として形にすること。そして願わくば、それが、自身の考えとしての自己満足に終わらず、読んだ人に「考えさせる」読み物となれば、それほど嬉しいことはない。

 僕には、まだまだそのような文章力は備わっていないし、そもそも「好き勝手に書く!」を前提として書いてきたので、来年はそれも少しずつ変えていきたいところ。いや、しばらくはのんべんだらりと続けますが。でもまあ、目指すは、読み物としての、ひとつのコンテンツ。これからはもっと、読む人を意識した文章作りを心掛けていきたい。

 そんなわけで、今年の総括をするつもりが、若干の新年の抱負まで盛り込んでしまいましたが、来年もどうぞよろしくお願い致します。良いお年を!

 

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