20代の大人になった自分が今、もう一度読みたい児童文学


先日、友人との会話の中で「青い鳥文庫」という単語を久方ぶりに耳にして、「ふぉおぉお…!」と思わず身体が打ち震えた。

なんだ、その懐かしワードは…!
図書館に行きたくなるじゃないか……!

そんなこともあって、小中学生の頃に読んだ物語たちと10数年ぶりに会いたくなった今日この頃。少年時代に読んでいて物語を振り返りつつ、まとめてみました。これもやっぱり、世代によって変わるのかしら?

 

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『ズッコケ三人組』シリーズ

「児童文学」と言えば、やっぱりこれ『かいけつゾロリ』もあるけれど)。どこの小学校の図書室にも置いてあったはず。

何が良いって、性格も特徴も長所も短所もばらばらの3人組が、時には協力して──っていう王道っぷりですよね。当時はハチベエが好きで、ハカセにシンパシーを感じていたけれど……今はモーちゃんが好きです。

『中年三人組』のほうは読めていないんだけど、どんな感じなんだろうか。『未来報告』のエピソードは、今もなんとなく覚えている。

 

『パスワード』シリーズ

検索してみたら……えっ、改訂版って、えええ!?

講談社の青い鳥文庫と言えば、松原秀行さんの「パスワード」シリーズか、はやみねかおるさんの「名探偵夢水清志郎」シリーズ。そんなイメージ。僕はパスワード派でした。シリーズ物の小説としては初めて、何度も繰り返し読むくらいにハマった作品。だいすき!

メインの6人に限らず、サブキャラも含めた登場人物がみんな魅力的。出てくる謎もおもしろい。謎解きの考え方とかトリックとか、この作品から得た知識は多いように思う。

他にも、パソコン通信やチャットを知ったのもそうだし。あとあと、マコトとみずきはベストカップルだと思います! はい! ……自分がボーイッシュ系女子が好きなのって、もしかしt

記憶では、読んだのは13作目? の『パスワード幽霊ツアー』までだったはず。アイザックかっこいい。現在は中学生編に突入し、刊行も続いているらしいと聞いて……久しぶりに読みたくなってきたぞ……!

 

『ダレン・シャン』シリーズ

Kindle版があるとは思わなんだ。『ハリー・ポッター』の後くらいに出てきて話題になったような記憶がある。

原作のほうは結局、最後まで読めなかった……というか、読まなくなったんだと思う。当時は興味の対象が別の方向(主にネット)に向き始めていた時期なので。

でもその後、大学生のときに友達の家でコミック版を発見して、全部読ませてもらった。原作とは少しイメージが違ったけれど、めっさおもしろくて一気に読んだ覚えが。映画はどうだったんだろう。

 

『リンの谷のローワン』 シリーズ

作者は『デルトラ・クエスト』で有名なオーストラリアの作家、エミリー・ロッダさん。デルトラよりも僕はこっちのほうが好き。

というのも、「臆病で引っ込み思案な主人公」という背景を持つ物語に当時はほとんど触れたことがなかったので。かなり新鮮に、わくわくどきどきしながら読んでいた記憶があります。「本当の勇気」ってなんだろう。

 

『ルドルフとイッパイアッテナ』シリーズ

改めて見ても、表紙とタイトルの存在感が半端ない。この作品の印象が強すぎるからか、今でも「ルドルフ」という名前を耳にすると、この黒猫が真っ先に思い浮かぶ。

「教養」という言葉はこの作品から学んだ。そう、イッパイアッテナさんは僕の師匠でもあるのです。ルドと彼との友情も良いよね。

──というか、知らないうちに新刊出てるじゃないですかー! しかも去年! 10年ぶり! これは読めということか…。

 

『トガリ山のぼうけん』シリーズ

児童文学──というよりは絵本だけど、目に留まったので。いわむらかずおさんのイラストは、この歳になってもいいなーと思う。

自分に子供ができたら、読み聞かせてあげたい作品。トガリィかわいい。

 

『雪のひとひら』

書名にもある「雪のひとひら」が生まれて、その生涯を終えるまでの物語。

儚く、切なく、心に染みる1冊。

 

『星の王子さま』

言わずもがな。読むときの自分の年齢によって印象が変わる作品は、紛うことなき名作だと思う。

原著と、訳者ごとの読み比べとかもできたらおもしろそう。

 

『銀河鉄道の夜』

星というか宇宙つながりというか、色褪せない名著。

子供の頃に読んだときには、「なんかきれいだけど、かなしいおはなし」といった漠然とした感想しか持てなかった覚えがある。でも大人になって読み直すと、これまたいろいろ考えることができて奥が深い。「幸せ」ではない、本当の「幸い」ってなんだろうね。

 

以上、「児童文学」っぽい作品から、僕のお気に入りの物語たちでした。

 

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