11月。読書の秋。
週末で各地の紅葉スポットが賑わっている中、秋葉原では熱い闘いが繰り広げられておりました。そこで行われていたのは、活字に飢えている本好きさんたちをハァハァさせる、一大コミュニケーションゲーム。そう、それが、ビブリオバトル!(語弊有)
その全国大会的位置付けとなる、「ビブリオバトル首都決戦 2013」が24日、ベルサール秋葉原で開催されているということだったので、一人の読書好きとして観戦に行ってきました。熱かった!
ビブリオバトルって?
ビブリオバトルは、立命館大学の谷口忠大准教授が考案した、ゲーム感覚で楽しめる「書評合戦」。
お互いに好きな本を持ち寄って、紹介して終わり!という普通の読書会とは異なり、いくつかのルールが設けられ、その中から「一番読みたいと思った本」を投票で決めるというゲーム要素があるのがポイント。
公式ルールが定められており、それがこちら。
- 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
- 順番に一人5分間で本を紹介する。
- それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う。
- 全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員で行い,最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。
(知的書評合戦ビブリオバトル公式サイト より)
これだけ。ね、簡単でしょ?
数年前から話題に挙がるようになり、今では全国各地で行われているというビブリオバトル。授業の一環として取り入れている小中学校・高校も増えており、他にもサークル、職場、家族など、あらゆる場面で「ゲーム」として楽しまれているそうな。
そんなビブリオバトル界で、大学生・大学院生の頂上決戦が開催されると耳にしたので、覗きに行ってきました。無料だし!
決戦の地、秋葉原
というわけで、やってきました。ベルサール秋葉原。
開始20分前くらいに到着したけれど、観覧席が半分埋まってるくらいの混み具合。外では、津軽三味線とバイオリンの2人組が演奏中。途中からだったので、ユニット名が分からない。
外には準決勝のトーナメント表が。5つの会場に分かれて行われるそうで。ぐぬぬ…1つしか観れないのか…残念。
入口で、プログラムとアンケート、それに投票カードを受け取る。投票の時は、これを使うようだ。
表はこんなん。秋ですね。会場の真ん中より少し後ろくらいの席に座って、始まるのを待ちます。わくわく。
オープニング
13:00に司会さんが壇上に現れて、オープニング。ふと振り向けば、満席。わお。そしてすぐに、スペシャルゲストの登場。
ゲストは、浅草キッドの水道橋博士さんと、ペナルティのヒデさん。
司会「どうですか?今年の雰囲気は」
博士「今年の雰囲気はあれですね、都知事が」
ヒデ「や め な さ い」
博士「2時半にいらっしゃるんで」
ヒデ「やめろー!」
博士「マスコミの注目度が違うんじゃないですかねー」
などと軽快(?)なトークを挟みつつ、ビブリオバトルの説明、イベントの流れ、投票方法などを確認した後、エキシビジョンマッチとして、お二方に実際にビブリオバトルをやっていただくことに。
喋りが職業の芸人さんによる書評!これは楽しみ。
エキシビジョン:先攻 ペナルティ ヒデ
先攻は、ヒデさん。
発表中は、このようにモニターにタイマーが表示されるので、発表者はそれを確認しながら本の紹介をします。0になったら、強制終了。
ヒデさんの紹介本はこちら。見たことのない本。
一人一人の発表は、ルールにもある通り「5分間」と決まっていて短いので、ぜひ動画で観ていただきたい。
ヒデさんの発表に関して言えば、話の展開が自然で、飽きさせず、魅力的。また、中盤で述べている「本を選ぶ・楽しむための4つの柱」が興味深く、また納得できた。
というか、自分の書いた本かよ!ちょっと読みたくなったじゃないか!
エキシビジョン:後攻 水道橋博士
続いて、水道橋博士さんの発表。
紹介本は、こちら。僕も何冊か持っている、朝日出版社さんのアイデアインクシリーズですね。
水道橋博士さんの発表は、ご自身の体験と絡めた、「影響を受けた」という本の紹介で、とても「伝えよう」としている雰囲気が伝わってきて惹きこまれた。
エキシビジョン、からの?
お二方の発表と、質問タイムを終えて、さあ投票。その結果は……まさかの同表でした。マジすか。そんなこともあるんですね。
続きまして、ようやく本編。準決勝なのですが、全部まとめると長くなりそうなので、ここいらで一旦カット。
続き:ビブリオバトル首都決戦 2013 を観戦してきた(その2) - ぐるりみち。