『茶―利休と今をつなぐ』自分と向き合う「独服」から始まる「茶」の世界

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「茶道」と言えば、ハードルが高い習い事のひとつ。

僕自身もこれまで茶道と交わるような機会はなく、現代的で平々凡々な生活を送ってきた一般人に過ぎません。茶席でのマナーなぞ知る由もなく、「興味はあるけれど、なんか怖い……」というイメージが先立っておりました。

他方では、大人の代表的な教養ある「習い事」としても支持を集めている茶道。日本における伝統芸能の “三道” ──茶道・華道・香道・戦車道──のひとつとして、古くから親しまれてきたお稽古事でもございます。

 

 

そんな茶道について少しでも知るべく読んだのが、『茶―利休と今をつなぐ』。筆者は茶道三千家のひとつ、武者小路千家の十五代次期家元である、千宗屋さん。本書の執筆当時はまだ30代という若さながら、国内外で幅広く活動されている茶人です。

「茶」に関してはド素人の身ながら読んでみましたが、単なる「茶の湯」の解説に留まらず、現代に即した考え方や日常への取り入れ方についても言及されており、非常に興味深く読むことができました。少しでも興味のある方にぜひとも勧めたい1冊です。

 

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